あいうえお作文とは
あいうえお作文は、お題となる単語の一文字を各句の頭文字にして文を作って行く
「言葉遊び」の一つで、五十音のいずれかの行をお題として作ることもあり、
そこから来て『あいうえお作文』と呼ばれているそうです。
ある一つの文章や詩の中に、別の意味を持つ言葉を織り込む、
折句(おりく)という言葉遊びの一種とほぼ同じルールの物で、違う点は文字が特に制限されていない点が異なる。
余談ですが、有名な『いろはにほへと』の『いろは詩』は、詩の内容にそった七五調ではなくて、
七文字ごとに区切ってその末尾をつなぐと「とかなくてしす」となり、
「咎無くて死す」と無実を訴える文になると言う説と、
「罪を起こすことなく一生を終えたい」という説の二つの説があるそうです。
話がずれましたが、あいうえお作文は人の名前や物の名前などをお題にして作られる事が多く、
言葉遊びとして古くからしたしまれてきたそうです。
文章では、横書きの文章で一見すると普通の文章だけど、文章の頭文字をつなげて縦に読むと
違うメッセージが隠れているというものを『縦読み』(たてよみ)と呼ぶそうです。
最近では、ネットの書き込みなどで多く見られるそうですが、ほとんどの場合は書いてある文章とは
正反対の意味が込められている事が多いようで、煽りや、縦読みのコメントを仕込んで削除されるのを避けるといった風に使われているそうですが、
ネットが普及する以前から、推理小説のダイイング・メッセージとして使われていたりと、
古くから使われている言葉遊びのひとつで、そこから派生した『斜め読み』(ななめよみ)などもあるそうです。
日本語にはこうした『言葉遊び』と呼ばれる文化が数多くあり、言葉の持つ音の響きや、
リズムを楽しんだり、同音異義の言葉を面白可笑しく楽しんできた。
『しりとり』や『なぞかけ』なとも言葉遊びの一種であるし、『だじゃれ』や『早口言葉』といったなじみの深い言葉遊びも多くある。
言霊(ことだま)など、言葉には力があるとして大切にしてきた日本人。
あいうえお作文や他の言葉遊びを通して、改めて日本語の面白さや美しさを感じ、
誹謗や中傷にこういった言葉遊びを使うといった事はしてほしくないと思いましたね。