卒寿とは
『卒』の字の草書体が九十と読めるため、卒寿のお祝いとなりました。
90歳になられた方の事、またはそのお祝いを『卒寿』と言います。
なぜ卒寿かというと、卒の字の草書体が九十と読めるため そうよばれるようになったそうです。
長寿大国となった日本、元気でパワフルなお年寄りが多い今日でも90歳まで生きる事は簡単な事ではないと思います。
卒寿のお祝いは盛大に催してみてはいかがですか?
一般的に卒寿のお祝いの色は、古希(こき)祝い、喜寿(きじゅ)祝い、傘寿(さんじゅ)祝いと同じく
『紫色』と言われていますが、最近では還暦祝いの赤色以外は特にこだわらないという方も多くなって来ているようです。
囲碁の世界では、90歳のお祝いの事を、卒寿以外にも『星寿』 『聖寿』(せいじゅ)とよぶそうです。
これは囲碁盤の星の数が90個あることから来ているそうで、将棋の世界でも81歳を祝う『半寿』(はんじゅ)は将棋盤のマス目の数が81になる事から『盤寿』(ばんじゅ)とよばれているそうですよ。
他にも近い所では、95歳のお祝いが『珍寿』(ちんじゅ)といって、珍の字の偏部分(王)を「一」、「十」、「一」に分解して、右側の部分を「八」と「三」で八十三とすると、
「一」+「十」+「一」+「八十三」(1+10+1+83)で95になることからそうよばれているそうですが、あまり一般的では無いようで知らない方も多いみたいです。
これほどの長寿は珍しいからという説もありますが、120歳の大還暦を珍寿という説もあるようです。
長生きは素晴らしい事として数多く長寿の祝いがありますが、最近こんな面白い長寿の祝いをする方がいるらしく、
趣味の世界で、虫好きの方は64歳で『虫寿』を祝うのだそうです。64=ムシという訳ですね。
花好きの方は87歳で『華寿』を祝い(87=ハナ)、魚好きの方は110歳で『魚寿』を祝い(110=トト)、
ロック好きな方は69歳で祝うんですが(69=ロック)、ロックの祝いを『岩寿』とよぶそうです。
まあ一般的ではないですし、今の所は一部の人が面白がっているだけのようですが、
その人らしい長寿の祝いを考えてお祝いするのも楽しいかもしれませんね。
【日本の米寿祝いの習慣】
米寿は『米(よね)の祝い』と呼ばれることもあるそうで、江戸時代以降、親類、縁故者を招いて祝いの宴を催し、一家一門の長老の寿福を祝い、
あわせて家門の繁栄を喜び合うという習俗が行われていたそうです。
その際、寿福にあやかる為に、招待者に枡(ます)の斗掻(とかき)や火吹き竹を贈る風習があったとされています。
【卒寿祝いの相場】
一般的に言われている卒寿祝いの相場ですが、
子どもさんなどが贈る場合は、大体2万〜3万円
親族の方なら5千円から2万円前後が相場のようです。
※しかし、これはあくまで相場ですので贈る方の人間関係に合わせて失礼のない程度でプレゼントしましょう☆
下記に、代表的な長寿の一覧を示しておきます。
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- 60歳 還暦(かんれき)
- 干支が一巡して生まれた干支(暦)に還る
- 70歳 古希(古稀)(こき)
- 唐の詩人の「人生七十古来稀なり」に由来。
- 77歳 喜寿(きじゅ)
- 「喜」のくずし字が、七を3つ重ねた漢字なので。
- 80歳 傘寿(さんじゅ)
- 「傘」のくずし字が、八と十を重ねた漢字に見えるから。
- 88歳 米寿(べいじゅ)
- 「米」という漢字が八十八の漢字に見えるから。
- 90歳 卒寿(そつじゅ)
- 「卒」のくずし字が九と十の漢字に見えるから。
- 99歳 白寿(はくじゅ)
- 百歳の「百」という字から一を引くと「白」という漢字になるから。
- 100歳 紀寿(きじゅ)
- 百年は別の表現で一世紀となり、その「紀」を用いている。
- 108歳 茶寿(ちゃじゅ)
- 「茶」という字を分解すると、八、十、八の上に十が二つあるため。
- 111歳 皇寿(こうじゅ)
- 「皇」という字は、「白」と「王」という字に分かれ、「白」は99を「王」は12を表し、二つを足すと111歳になるため。